研修コース 東大阪市の町工場への学外研修[2025年2月17日]
日研生プログラムの研修コースでは、東大阪市の町工場への学外研修を2025年1月14日(火)に実施し、21名の学生が参加しました。まず、株式会社盛光SCMを訪問し、代表取締役の草場寛子様からお話をうかがいました。草場様は、町工場を一般の人々に開放するオープンファクトリー「こーばへ行こう!」の実行委員長も務められています。東大阪市の町工場全体の現状や取り組みについてもお聞きしました。その後、スタッフのご案内のもと、工場見学をさせていただきました。次に、株式会社リゲッタを訪問しました。取締役副社長の日吉慶三郎様からお話をうかがった後、社内、工場、商品が並ぶお店の様子を見学させていただきました。学外研修の後で提出されたレポートを見てみると、学生たちは今回の学外研修から東大阪市の町工場の高い技術力が日本経済や日本のモノづくりを支えていることを知り、深い感銘を受けたようでした。ここに内容の一部を紹介します。
・今回の見学では、最新技術の導入と職人技の融合、独自のブランド展開、付加価値の高い製品開発など、さまざまな工夫がなされていることを実感した。日本のものづくりの未来を考える上で、こうした町工場の存在はますます重要になっていくだろう。
・町工場は次世代の育成にも力を入れている。市と連携し、学生が実際に製品を作る体験ができる製造所を提供している。このような取り組みは、ものづくりへの興味を育み、将来の人材確保にもつながる重要な役割を果たしていると感じた。
・株式会社盛光SCMの社長の事例は、たとえ若くて経験の少ない人に会社の舵が突然委ねられた場合であっても、困難な時期を乗り越え、成長していくことが可能であることを示していました。心に留めておきたいのは、イノベーションの重要性、そして社長という職業は単なる経営者ではなく、革新者でもあり、道を示す人でもあるということです。
・リゲッタで製造工程を拝見した際、細部へのこだわりが随所に見られました。例えば、足の形状に合わせた独自のインソール設計や、環境に配慮した素材選びなど、単なる製品ではなく、履く人の生活を豊かにする「価値」が提供されていると感じました。
学外研修当日にご協力いただいた皆様方におかれましては、お忙しい中、貴重なお時間をお割きくださり、どうもありがとうございました。心より御礼申し上げます。